2010年4月17日土曜日

The science of low calorie Sweeteners (甘味料)

甘味料についての学会が昨日ありました。          。

まずは、背景から。。。。
イギリスでは、すでに大人の人口の半分(61.4%)が過体重、肥満は36.9%と4人に1人の値が認められています。が、さらにはショッキングなことに子供(2-19歳)でも男の子31%、女の子29%が過体重となっています。肥満で男の子17%、女の子15%がわかっています。(2008年のNational Surveyより)

このような幼いときからの肥満傾向はもちろん大人になっても肥満である可能性が高く、さらにいうと心疾患は2-3倍、2型糖尿病であると3倍以上、また大腸癌、食道癌、膵臓癌、乳癌などにも関係が示唆されています。

基本的には、なぜ肥満か?という答えは、消費エネルギーよりも摂取エネルギー量が多いのが続いているからっというわけです。

ちなみに2009年の最新の調査では、イギリスの脂肪摂取目標(35%エネルギー以下)には、男女とも摂取がまもられていても、脂肪の中の飽和脂肪酸(11%)および糖(11%)は目標量よりもやや摂取オーバーでした。
そのような中でも2010年に発表された食べ物別の貢献度でいうと、25%が砂糖によるものでありました。


と、いうわけで、甘いものは減らしたくない!でも、カロリーは減らしたいというこの気持ちは多くのみんなが抱えている。
でも、安全性は大丈夫?沢山種類があるけれど、どれなら大丈夫なの?
というお話から、患者さんの満足度は砂糖を使った時と変わらないのか?
などなど、実践に基づいたタイムリーな会でした。

もちろんスポンサー様にコカコーラはばっちりついていました(笑)ので、悪い情報はあまりありませんでした。むしろ、研究がまだまだ少ないのです、が一部の甘味料は虫歯を防ぐ作用もあるのがわかってきました。(Xilytolキシリトールなど)。でも、砂糖に比べてお安く手にはいるわけではなくて、コストがかかりすぎ、とまさに、栄養だけではなく、公衆衛生栄養まで話が拡がりました。
そうなんです。砂糖は、アメリカ政府などによる助成金によって、最も安く手に入る食べ物のひとつなのです。

Aspartame(アスパラターム)と癌との関連性を示唆する動物データが2006年、2009年に出ていますが、この時の使用量半端ではありません。
普通の人間が摂取できる値では到底ないHazard(危険量)によって、小さな動物で腫瘍が形成されているのかもしれない。というのが、今回の会議での見解です。(つまり、動物に多量摂取させたからであって、この結果を用いただけでは、アスパルテタームが人間でも腫瘍形成するリスクをあげているという結論は導き出せない。)さらにいうと、この実験の何倍も少ない量のアスパラタームの現在の40mg/kgという1日摂取許容量でさて、まだまだ人が頑張っても超えることができないはずです。

でも、糖尿病の患者さんに効果があるのか?子供たちが摂取多量にしてもいいのか?などにおいては、研究が足りないということはまだ否めません。

うーーん。眠たい。またこの続きは、また。。。。