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2010年4月17日土曜日

The science of low calorie Sweeteners (甘味料)

甘味料についての学会が昨日ありました。          。

まずは、背景から。。。。
イギリスでは、すでに大人の人口の半分(61.4%)が過体重、肥満は36.9%と4人に1人の値が認められています。が、さらにはショッキングなことに子供(2-19歳)でも男の子31%、女の子29%が過体重となっています。肥満で男の子17%、女の子15%がわかっています。(2008年のNational Surveyより)

このような幼いときからの肥満傾向はもちろん大人になっても肥満である可能性が高く、さらにいうと心疾患は2-3倍、2型糖尿病であると3倍以上、また大腸癌、食道癌、膵臓癌、乳癌などにも関係が示唆されています。

基本的には、なぜ肥満か?という答えは、消費エネルギーよりも摂取エネルギー量が多いのが続いているからっというわけです。

ちなみに2009年の最新の調査では、イギリスの脂肪摂取目標(35%エネルギー以下)には、男女とも摂取がまもられていても、脂肪の中の飽和脂肪酸(11%)および糖(11%)は目標量よりもやや摂取オーバーでした。
そのような中でも2010年に発表された食べ物別の貢献度でいうと、25%が砂糖によるものでありました。


と、いうわけで、甘いものは減らしたくない!でも、カロリーは減らしたいというこの気持ちは多くのみんなが抱えている。
でも、安全性は大丈夫?沢山種類があるけれど、どれなら大丈夫なの?
というお話から、患者さんの満足度は砂糖を使った時と変わらないのか?
などなど、実践に基づいたタイムリーな会でした。

もちろんスポンサー様にコカコーラはばっちりついていました(笑)ので、悪い情報はあまりありませんでした。むしろ、研究がまだまだ少ないのです、が一部の甘味料は虫歯を防ぐ作用もあるのがわかってきました。(Xilytolキシリトールなど)。でも、砂糖に比べてお安く手にはいるわけではなくて、コストがかかりすぎ、とまさに、栄養だけではなく、公衆衛生栄養まで話が拡がりました。
そうなんです。砂糖は、アメリカ政府などによる助成金によって、最も安く手に入る食べ物のひとつなのです。

Aspartame(アスパラターム)と癌との関連性を示唆する動物データが2006年、2009年に出ていますが、この時の使用量半端ではありません。
普通の人間が摂取できる値では到底ないHazard(危険量)によって、小さな動物で腫瘍が形成されているのかもしれない。というのが、今回の会議での見解です。(つまり、動物に多量摂取させたからであって、この結果を用いただけでは、アスパルテタームが人間でも腫瘍形成するリスクをあげているという結論は導き出せない。)さらにいうと、この実験の何倍も少ない量のアスパラタームの現在の40mg/kgという1日摂取許容量でさて、まだまだ人が頑張っても超えることができないはずです。

でも、糖尿病の患者さんに効果があるのか?子供たちが摂取多量にしてもいいのか?などにおいては、研究が足りないということはまだ否めません。

うーーん。眠たい。またこの続きは、また。。。。

2010年2月26日金曜日

フェアトレード 追記

ちなみに、公衆衛生に興味がある人の集まりである、London School of Hygiene & Tropical Medicine(LSHTM)の良さ。

いいものを積極的に普段の生活に取り入れること。
大学院で売られているコーヒーは、学食のみならず自動販売機のコーヒーもフェアトレードのものを採用している。

多国籍の学生なので、自国にこのフェアトレード精神を拡げる→世界に拡がる

ということ。

ちなみに、意識の高いスイスではフェアトレード製品の消費量は一人あたり年間3千円。
日本は、まだ3円程度。

日本では、地域で少しずつバザーなどに取り入れ始められていたり、企業が取り入れ始めている(フェアトレード・ラベル・ジャパン)ほか、イギリス人女性が始めたピープルツリーがファッションに敏感な若者をとらえている。
また、ハーバド出身の台湾人・中国人の女性2人がたちあげた、SYOKAYは、チベット族を支援しながら、お高いながらもクオリティの高く上品なショールで、世界で話題になっていた。(個人的には、高くて買えません。。。。)

でも。。。

一番大事なことは、いつか全てのものがフェアトレードになって、わざわざフェアトレードだから買おうというふうに選択しなくても良くなることだと思います。


Fair trade フェアトレード

「フェアトレード」、直訳すれば「公平な貿易」。現在のグローバルな国際貿易の仕組みは、経済的にも社会的にも弱い立場の開発途上国の人々にとって、時に「アンフェア」で貧困を拡大させるものだという問題意識から、南北の経済格差を解消する「オルタナティブトレード:もう一つの貿易の形」として始まった運動がフェアトレードです。 (フェアトレード・ラベル・ジャパンより)


今週から2週間、フェアトレードキャンペーンがイギリスでは行われている。
今日は、昼休みにフェアトレード商品フェアが、また夕方からはフェアトレードに関する映画上映会が行われた。

映画の名前は「Black Gold」 
~ 3ドルのコーヒーのうち、農家の収益は3セント ~

NYにあるコーヒー市場を通して落札されていくコーヒー、それを消費する先進国
対して、エチオピアの農家は、コーヒーの値段が下がりすぎて、貧困にあえぎ、希望の星の学校さえ、黒板も古び修理する資金がない。低栄養な子供たちが病院に運ばれるが、そこも飽和状態。
公平な貿易が行われていないから。わずかばかりの金額しか農家に払おうとしない仲介業者たち。多国籍企業。



WTO(世界貿易機構)のメキシコ会議では、欧米諸国の話合いが、アフリカ諸国を含まない形で行われて、怒りを覚えながら出された案に反対!と叫ぶ途上国からの代表者たち。

見終わった後、イギリスの各スーパーでフェアトレード商品とそうでない商品について、バナナ、コーヒー、チョコレート、お茶の値段の比較についてのデータも渡された。
なんと、フェアトレードの商品の方が安いことも。
ということは、どれだけの仲介業者(先進国)が利益を得ているのだろう。

監督たちのインタビュー http://www.youtube.com/blackgoldmoviedotcom#p/u/1/ebw72lWP_6I
他のビデオはこちら http://www.fairtrade.org.uk/resources/films/default.aspx


何からできるのか考えてみたら、Take Actionと書いてあった。

1.世界に広めること
2.コーヒーの飲むときにその会社がフェアトレードをしているか確認する
3.貿易の規制を変える(アメリカ、イギリスの人はここに。。。と具体的)
4.キャンペーンに参加する(Oxfam、世界銀行など様々な機関がキャンペーンをしている)

残念ながら日本での上映会は、今のところリストにのっていなかったが、すでに世界6カ国語に訳されていて、台湾・中国ではアジアでも上映されているようだ。
この映画は、それほど有名になっていなくても、日本でもgoogleしてみると、様々な団体がフェアトレードに参加している。

学生時代に、フェアトレードフェアを学校祭で部活の出し物の一環でしたことがあったけど、後輩がほとんど仕切ってくれた。私は仕入れ先からの搬入のお手伝いをした程度。

あれから10年近くなるが、反省しつつ本日のブログに今日の感想を載せます。

2010年1月22日金曜日

Royal Botanic Gardens,キューガーデン


久しぶりに写真を整理していたら、授業が始まる前に、クラスでレクリエーションとして行った、キューガーデンの写真が出てきた。ロンドンの南西部にある2003年に世界遺産に登録された、この広大な植物園は、様々な温室とその一つ一つに世界から集められた植物が栽培されている。 
ちなみに、下の穀物は、ソルガムSorghumといって、イネ科でキビの一種の穀物。
グルテンアレルギーの味方です。
日本で、もっぱらこちら(から大量購入していたけれど、実際植物としてみたのは初めてだったので記念に撮影。(ガイドさんが、先進国では家畜の餌と言っていたのが残念ですが。。。思わず、なかなか栄養分もあるんですよ。っと、言ってしまいました。)
そして、ブラックペッパーってこんなふうなのね。っとお勉強になったのも写真にパシャリ。
その下は、メキシコの天然甘味料Agaveアガベ
キシリトールxylitolと同様に、最近お料理で愛用中。
両方とも、糖尿病に向いていてグリセミックスインデックスGI が低いのがミソ。




2010年1月21日木曜日

Crumpet(クランペット)


オーストラリアに住んでいたときに、ホストマザーが大好きで、一緒に好きになった食べ物にCrumpet(クランペット)がある。
イギリスでは、朝食でよく食べられているけど、あまり日本では知られていない気がする。

アメリカ・カナダ出身の子と話しているときに、「何それ?食べたことない。」 と言われたから、欧米で人気というより、イギリスおよび関連のある一部の国で食べられていると言った方が正しそう。

小麦粉とイーストに多めのベーキングパウダーを入れるため、円上のパンの表面にブツブツができる。その穴に、バターをたっぷりのせて、とろけたところでガブリ!が美味しい。
スーパーで6個入り90ペンスだったから、ついついカロリーは高いだろうけど、また買ってしまった。
そして、怖ろしい事実。 一つにつき1gもsaltが入っている。

ちなみに、先日授業で、イギリスの白食パンに入っている塩分は多いと先生が言っていたな。政府の働きかけで、減塩するようにパン業界もなってきたとのことだが、考えてみたらその上にバターを塗っているって。。。。

ご飯だと、梅干しやふりかけをかけるときに、塩分を追加したなあってわかりやすいけど、こんなパンに落とし穴があるとは。

2007年に発表された、Consensus Action on Salt and Health (CASH) では、イギリス人が平均3枚食パンを食べると仮定した場合の一日の塩分摂取の25%は食パンから来る!っとの報告がでた。その当時、食パン100gあたり、塩は1.1g以下と決めた基準をみたしていたのは、イギリスで売られている食パンの35%程度であった。そんなわけで、パンを主食にする人が、圧倒的に多いこの国で、大手食パンメーカーに指導が入った。


3年たった現在、食パン100gあたり0.5g程度に塩分が押さえられるようになったのだから、なかなかの成績だ。この成功を期に他の食品産業にも、塩分を控えるように働きかけが始まる予定である。


以下はイギリスのFSA(food standard agency)食品基準局が出しているガイドラインだけれど、

Age (years)
Salt (g/day)
1 to 3
2 (0.8g sodium)
4 to 6
3 (1.2g sodium)
7 to 10
5 (2g sodium)
11 plus
6 (2.4g sodium)
なかなか、達成は厳しいガイドラインである。一般的には、まだまだ13g/day程度摂取している人が多い現状である。

 Food Research International
August 2009, Volume 42, Issue 7, Pages 885-891
“Fundamental studies on the reduction of salt on dough and bread characteristics”
Authors: E.J. Lynch, F. Dal Bello, E.M. Sheehan, K.D. Cashman, E.K. Arendt

2010年1月19日火曜日

ビタミンD


ビタミンD欠乏では、小児だとくる病、大人だと骨粗鬆症が有名だが、最近では心疾患、糖尿病、癌、自己免疫疾患、冬季うつ病、線維筋通称などの筋肉痛への関連が示唆されている。

さて、英国では、なんと最近50%の大人がビタミンD不足であり、16%は冬から春にかけて深刻な欠乏症をきたしているということがわかった。(特にスコットランド、北アイルランドなどの北部地域)
特にリスクが高いのは、有色人種、老人、肥満または肝・腎障害および吸収障害がある疾患のひと、抗けいれん薬、抗ウィルス薬の使用者とのこと。

Holick MF. Vitamin D deficiency. N Engl J Med 2007;357:266-81

じゃあ、どうすればいいのか。。。
・適度に太陽光を浴びる(90%以上のVitDのもとはUV-Bを浴びることで活性されている) 
・脂の乗った魚(マス、サケ、カツオなど)
・魚脂
・卵黄 これもちょっとしか入っていない
・きのこ類(しいたけ、マッシュルーム)など  ちょっとしか入っていないけど
イギリスでは、なんと”シリアル”がUKブランドだと、VitDが補充されている
・マーガリン、小児用調整粉乳 がこれまたVitDの補充がされている

なんだか、政府の介入がこんなところに入っているとは。。。塩にヨウ素を入れているのは聞いたことがあったけど、シリアルとかはしらなかった。

6ヶ月以上の間、同様の緯度の国々(北ヨーロッパ、北アメリカ)は、紫外線UV-Bが十分でないなんて、、、、さらにメラニンが多いと紫外線ブロック効果がよりあるので、有色人種の移民の骨粗鬆症の率は意外と高いとか。
また、近代化に伴い、室内で生活する時間が増えたことも要因のひとつのよう。

皮膚癌を気にしてSPF15以上の日焼け止めをばっちり塗っているオーストラリア人にもこのVitD不足が増えてきたとのこと。つまり、あまりに日焼けを気にしすぎて、必要量の日光を浴びられていないのだ。

いずれにせよ、解決方法として、実際ビタミンDの食品への補充はどれほど意味があるのだろう。
まだまだ、研究が必要そうだ。




2010年1月14日木曜日

ビタミンの単位

単位って難しい。

ビタミンA、D、Eは、「IU」(International Unit)という国際単位で表されている。

なんでかというと、ビタミンA,DにはプロビタミンAとかプロビタミンDとか、体内でビタミンに変換されるものあり、それらがそれぞれ構造式が違うことに加えて、作用の大きさも違う。
そんなわけで、IUは作用の強さの違いの単位であり、重さの量りにくい(重さでは説明がつきにくい)ビタミンに使用する。


ビタミンA 1IU=0.3μg (レチノール) 注)カロテノイド(βカロチンなど)はプロビタミンA
ビタミンD 1IU=0.025μg (25-OHビタミンD) 注)エゴステノール(プロビタミンD2),7-ヒドロコレステノール(プロビタミンD3) 

と、ビタミンによってIUとμg(マイクログラム10-6 g)の関係も変わってくるんだって。
ふう。

2010年1月11日月曜日

TERM2ー前半

1月中旬~2月中旬までの前半部分の時間割について


月曜日 Vitamines&Minerals
火曜日  Vitamines&Minerals
水曜日  午前  オフ または working group
        午後  オフ
木曜日 Design and Analysis of Epidemiology      

金曜日 Design and Analysis of Epidemiology


というわけで、週の前半はビタミン、ミネラルの一つ一つを最新の文献を読みながら掘り下げていく。もちろん、公衆衛生栄養学なので、欠乏症がどこの地域に多く、どのような政策を行っているか。その前段階の、現状の評価の観察研究などの報告を読んでいく。(私のコースの人のみ)
週の後半は、みっちり疫学のデザインの仕方、文献の読み方を教えてもらう。(これは、他のコースの人も混ざっているので大所帯)
講義のあと、実践のグループワークといったふうに授業は構成されています。


感想は、TERM1より明らかに授業のレベルがupしている!!





2009年12月17日木曜日

お年寄りの栄養状態評価方法

たとえ普段は病院で○○科と専門で分かれていたとしても、私達が観ているのは病気ではなくて、患者さんだから科の垣根ない、と感じられる素晴らしい分野が在宅医療だと思う。

病院やクリニックという医療者側が用意した箱ではなくて、患者さんのお家というあちらが主体の箱での医療は、生活風景、家族関係・事情がみえて大変複雑でかつ、活気のある人間らしい現場だ。

以前週1回外勤として働いていた在宅クリニックでは、事務の方々、看護士さん、運転手さん、他のドクターのチームワークで、日々起こる「病気」以外の出来事に取り組むことで沢山の事を学ばせてもらった。

さて、「病気」そのものよりも、家族がとても苦労しているのは、食事摂取の難しさであることに、在宅医療で初めて気がつかされた。さらには、一人暮らしのお年寄りの食事摂取の評価・コントロールは大変難しい。時に明らかに脱水であったり、体重変化が急激に認められる場合は、点滴や経口栄養補助食品を導入するものの、特に病院でない在宅・老人ホームなどの施設では採血の回数も限られている。

ネスレNestleのサイトで 高齢者用MNA(栄養状態簡易評価法)を見つけた。
採血の必要がなく、高齢者の栄養評価方法として大変優れていると感じたのは、ADL(日常生活動作)、痴呆、うつなど、一般的な高齢者の食事摂取に関係するリスクが評価項目に入っていること!!


①簡易式チェックリストで評価
②上記で一定のポイントを満たさなかった患者はさらに詳細なチェックリストを答える
と2段階式なので、健康と評価された人にまで詳細にチェックリストを行わなくてもいいという利点がある。(もちろん見逃しがないように気をつけなければだが。。。。)


すでに、アメリカ、フランス、スペインでこの方法の妥当性についての研究が行われ有効との評価をうけている。(日本ではまだ)

日本に帰って、高齢者の栄養評価に是非行ってみたい評価方法発見!とつい嬉しくなった。
日本の高齢者の方にも有用な評価方法だとといいなあ。

2009年12月10日木曜日

Organic Food オーガニックフードに関する論争










今日のブログは長い。書く方も読む方も「忍耐力」とでもいおうかしら。
私の大学院でOrganic foodに関する研究が行われ2009年7月にAmerican Journal of Clinical Nutritionに発表された。 http://www.ajcn.org/cgi/content/abstract/ajcn.2009.28041v1


チームリーダーは、私達から授業がわかりやすいと人気の教授Alan Dangour (アラン・ダンゴー)博士。Food Standards Agency:FSA (英国食品基準庁)の委託を、LSTHM側が受けたもの。Alanは、食物と環境問題に関係についても最近提言し、国会に呼ばれたり時の人になって忙しそう。
過去50年分の52,471論文から、栄養と健康効果に関する証拠を研究 した。系統的レビユー(分析)を行った162の研究のうち、研究サイズなどを検討して、妥当的であると最終的に残った55(137作物,25家畜)の研究の精査の結果、通常の手法で栽培された食品と有機的に栽培された食品のについて違いがあるかを研究した。 
Vitamin C(ビタミンC)、Calcium (カルシウム)、Iron(鉄)などを含む、栄養素の大部分では、 有機的に栽培された食物と従来型の手法で栽培された食物の間には 違いが見つからなかった、という。

Meat(肉)、Dairy(酪農)、Eggs(卵)といった食品に ついて行われた研究でも、既に同様の結果が得られているとのこと。

今回の研究では、Nitrogen(窒素)→従来型の方が多い、やPhosphorus(リン)の濃度→有機作物のほうが多い、という部分では違いが見つかっているが、その違いは、 肥料の使用の違いや成熟の違いだという可能性が高いと考えられている。


有機栽培という事だけでは、公衆衛生的な栄養分での利点はないと報告書は結論づけている。


さて、では依頼先のFSAの自然食品に対する立場はというと、、、「中立的」だとのこと。これは、アランの大学内での講演に来ていたFSAのスタッフが注意事項として述べていた。
一般的にオーガニックフードを選択する理由として、「動物の権利保護への配慮」や「環境保護の配慮」などの多数の 要因が関わっているとしている。今回の研究は、 「人々が 自分が食べる食物について、正確な情報に基づいて選択を行う」ことを可能にしたかったとのこと。



同様に、Alanによると、「今回行った研究は、” 栄養的に優れているから”という基準に基づいて、有機的に栽培された食品(オーガニックフード)を選択する、という 行動を支持する証拠が、現時点では存在していないという事を 明らかにしただけ」とのこと。つまり、アラン達は、オーガニックフードは全く意味がないと言っているわけではない。
遠いところの有機栽培の野菜を、鮮度も落ちているのにわざわざ高いお金を払って買うより、近くで適切に栽培された旬の新鮮な野菜を食べた方が美味しい!ということをブランドに惑わされないで考えて欲しいということなのだ。まさに、日本で言う地産地消」
ところで、Alanは、最近オーガニックフードのお店にクレームを入れられっぱなしとなげていた。きちんと読んだり聞くと、彼が言いたかったことがわかるが、パッと読んだり聞くと勘違いをして、オーガニックフード反対者の意見だ!と思われてしまうんだろう。
「有機栽培に意味がない!」のではなく、「有機栽培だから栄養価が素晴らしいし高くなる、という売り方には疑問あり!」というのが、Alan達グループからの一部の小売り店についての問題提議なのだ。
では、それでもオーガニックフードを時に選択するのはなぜか??
やせた土地とふくよかな土地で育ったものであれば、もちろん後者の作物を買いたい。環境に優しい方法の農業を応援したい。が、私の答えだ。
もちろん、一番美味しいのは、庭でとれたての旬の野菜を食べること。祖父母・両親が、こまめに雑草を農薬をつかわないで、とれた野菜や果物は、格別に美味しかった。同じように、庭のぶどうはヤマブドウだったから、本当に野性的な味がしたものだった。
ちなみに農薬の長期的な影響に関する十分な研究は、人間の健康に 関してまだ行われていないこと、有機栽培と従来型についての大規模研究はまだ不十分なことも、Alan達は認めているし、必要だろうともいっている。。
だから、簡単には結論はでない。
ただ、有機・オーガニックを売り言葉に、適正な質のでないものを、高額で売ろうとする業者に惑わされないようにしたいものだ。

2009年11月29日日曜日

栄養状態評価方法

今日学んだ栄養状態の定義の違いについて

<< 子供 >>



1.
Wasting/ too thin   → Weight for Height   (身長に対して低体重)
急性の栄養状態(食料不足、熱、下痢、吸収不良など)を表すといわれている。年齢が必要でないので、年齢を登録しないところにいっても使える。

2.
Stunting / too short → Height for Age   (年齢に対して低身長)
慢性の栄養失調を表すといわれている。1.ほど原因がはっきりとしない。

(Zn,Ca、感染症)などの原因が示唆されているが、まだ解明されていない。

3.Underweight → 
Weight for age 
これは、成長モニタリングでは未だ使われているが、1,2ほど栄養状態を上手く表すことができない



では、どのデータをもとに成長を判断するのか。。。。
約3年前まではWHOはNational Center for Health Statistics(NCHS)- USAの成長データをつかっていたが、1960年ー1975年にかけての古いデータであり、肥満児を多く含んでいたこと、多くが母乳ではなくミルクで育っていたこと、白人の中流階級のデータであったことなどからSampleが世界の子供を代表するものではなかった。


→WHOはMulti-Centre Growth Reference Study(MGRS)を発表した。
サンプル 8500人(ブラジル、ガーナ、インド、ノルウェー、オマーン、USA)
Inclusion Criteriaで気になる点は、基本的に健康、環境、経済的に問題がない子供たちっとしていることで、上記ほどではないものの、お金持ちの割合が高いので大きめの子供が多いかもしれないこと。それでも多国のデータを基にしていることでこちらのほうがバラツキも少なく信頼度が高いと考えられる。


それでは、これによってどのようなデータが修正されたかというと、、、、
以前よりも体重平均の中央値が軽く修正された


**** 低栄養の分類 *****
Gomez classification  Weight for age, Harvard Reference
Wellcome classification Weight for age, 浮腫(MarasmusとKwashiokor)
Waterlow classification Height for age, Weight for height
WHO 推奨
  <-2zスコア Height for age = Stunted
  <-2zスコア Weight for height = Wasted
  <-2zスコア Weight for age = Underweight
-3Zスコアで’Severe'という


ちなみに、自分の持っているデータを入れると成長を評価してくれるfree programがWHOから出ている





2009年11月24日火曜日

TERM1の選択

TERM1は、基本を身につけるための期間とされているせいか選択はそれほど多くない。

木曜日がオフになるのを、もし取りたかったらもう一つ取っていいと言われたが、まだ右も左も分からないから様子をみてみることにしてた。

月曜日 午前 Fundamental Public Health Nutrition
       午後  Fundamental Public Health Nutrition
火曜日  午前 Basic Epidemiology
       午後  Statistic for Epidemiology and Polpulation Health
水曜日  午前  Fundamental Public Health Nutrition
        午後 オフ
木曜日  オフ
金曜日  午前 Statistic for Epidemiology and Polpulation Health
            午後 オフ

クラスは17人、他のコースと比べてとっても小さい。Public Healthは200人くらい、Epidemiolgyは50人くらいと聞いている。
しかも17人中3人はパートタイムにしているので、2年かけて卒業する予定とか。
月曜日・水曜日がクラスだけで授業、あとは他のコースの人と一緒に授業を受ける。

海外から着いたばかりは、私とポルトガル人のみ。マレーシア人の子は、公用語で英語を使っていたしハーバード出でコンサルティングの会社に勤めていた才女。ドイツ人・リトアニア人の子はアイルランドの大学に行っていたというから英語問題なし。あとは、国籍はアイルランド・ウズベキスタン・ルクセンブルグとかでも幼い頃からイギリス育ちが多い。

今年はビザの問題で、国際パラエティーが少ないと学校側も行っていた。データ的にはアメリカ人が不況のせいで逆に多いから、海外の学生の割合は変わらないとのことだが。。。


ちなみに年齢構成は、他のコースに比べて若め。
医師は私だけ。あとは、NGO経験者で人類学・地理学などを大学は専攻の人、栄養士出身者が半数くらい、生化学、生物出身者と学校の先生出身者。出身大学で多いのは、専攻は色々だけどケンブリッジ。
30過ぎの私が一番年上で30代は2人、大半は25前後で、下は21歳(イギリスの大学は3年で終わることもできる)

ちなみに、ポルトガル人の子は、栄養士の資格を取ってきているのと、教科書は英語だったってことで、私が一番まずいということに気がついた!!!

でも、人と比べてもしょうがない。自分なりの学習をマイペースでしよう☆

友人のいるPublic Healthでは、医学部進学を目指しているアメリカ人が何人かいて、その人たちだけは競争的な感じらしい。逆にかなりのんびりしているのが、Public Health Nutrition。17人中男性が2人だけなこともあって、私の人生初の女子校な雰囲気。

2009年11月20日金曜日

LSHTMのコース

さて、クリスマスも目前となってきた休日の今日、私のコース Public Health Nutritionについてまとめてみることにした。

LSHTM のコースは3学期に大きくいうと分かれている。

インターナショナルな学生の集まり 9/25からあって、イギリス生活についてのオリエンテーションを受ける。

TERM 1 9/28-12/18  reading week(11/9-11/13)
TERM 2 1/11-3/26   reading week(2/15-2/19) 
TERM 3 4/19-5/21  
Revision(見直し)
Examination(テスト)   6/14-6/16
Summer Project(修士論文)9/2提出
最終日 9/17

つまり、このスケジュールからわかるように、夏休みがない!!!

2009年11月16日月曜日

LSHTMとは

イギリス ロンドン大学公衆衛生学・熱帯医学大学院とは、、、(インターネットより抜粋 )

1899年に創立されたロンドン中心部に位置する London School of Hygiene & Tropical Medicine(ロンドン大学に属している)は、公衆衛生分野で世界をリードする研究主体の公衆衛生大学院のひとつです。

2008年のRAE調査に基づくタイムズ紙の評価では、優れた高等研究機関のトップ3に位置づけられた他、2003年のQAAによる監査では、本学は最も高いスコアを与えられました。2009年に通信教育では、ゲイツ・アワード世界保健部門を受賞しています。この賞はビル&メリンダ・ゲイツ基金により始められ、世界保健の特に貧しい地域における多大な貢献に対して贈られています。本学はこの賞を教育機関として、また英国の機関として初めて受賞しました。

約120カ国、800人以上の学生が毎年研究、学位習得のために訪れている本学は、100カ国以上の研究・調査機関と共同にプロジェクトを進めており、主にアフリカとアジアでの教育及び研究の発展をサポートする立場としての側面も持ち合わせています。また、167カ国にいる本学の同窓生の多くは、各国で保健大臣や大学、病院、国際機関などの重要な役職に就いています。

その他、幅広いモジュールで構成された通信教育(Distance Learning)もあり、修士の学位が取得可能です。数週間から数ヶ月間のディプロマコースも充実しており、Tropical Medicine & Hygieneを含む多彩なコースを受講することが出来ます。

創設時から使用されている歴史ある校舎と2009年にケッペル・ストリートに完成した新校舎のあるブルームス・ベリー地区は、ロンドン大学の他のキャンパス、大英博物館、オックスフォード・サーカスやコベントガーデンといったロンドンの中心地に位置する上に、緑に囲まれた落ち着いた場所でもあります。