2010年1月21日木曜日

Crumpet(クランペット)


オーストラリアに住んでいたときに、ホストマザーが大好きで、一緒に好きになった食べ物にCrumpet(クランペット)がある。
イギリスでは、朝食でよく食べられているけど、あまり日本では知られていない気がする。

アメリカ・カナダ出身の子と話しているときに、「何それ?食べたことない。」 と言われたから、欧米で人気というより、イギリスおよび関連のある一部の国で食べられていると言った方が正しそう。

小麦粉とイーストに多めのベーキングパウダーを入れるため、円上のパンの表面にブツブツができる。その穴に、バターをたっぷりのせて、とろけたところでガブリ!が美味しい。
スーパーで6個入り90ペンスだったから、ついついカロリーは高いだろうけど、また買ってしまった。
そして、怖ろしい事実。 一つにつき1gもsaltが入っている。

ちなみに、先日授業で、イギリスの白食パンに入っている塩分は多いと先生が言っていたな。政府の働きかけで、減塩するようにパン業界もなってきたとのことだが、考えてみたらその上にバターを塗っているって。。。。

ご飯だと、梅干しやふりかけをかけるときに、塩分を追加したなあってわかりやすいけど、こんなパンに落とし穴があるとは。

2007年に発表された、Consensus Action on Salt and Health (CASH) では、イギリス人が平均3枚食パンを食べると仮定した場合の一日の塩分摂取の25%は食パンから来る!っとの報告がでた。その当時、食パン100gあたり、塩は1.1g以下と決めた基準をみたしていたのは、イギリスで売られている食パンの35%程度であった。そんなわけで、パンを主食にする人が、圧倒的に多いこの国で、大手食パンメーカーに指導が入った。


3年たった現在、食パン100gあたり0.5g程度に塩分が押さえられるようになったのだから、なかなかの成績だ。この成功を期に他の食品産業にも、塩分を控えるように働きかけが始まる予定である。


以下はイギリスのFSA(food standard agency)食品基準局が出しているガイドラインだけれど、

Age (years)
Salt (g/day)
1 to 3
2 (0.8g sodium)
4 to 6
3 (1.2g sodium)
7 to 10
5 (2g sodium)
11 plus
6 (2.4g sodium)
なかなか、達成は厳しいガイドラインである。一般的には、まだまだ13g/day程度摂取している人が多い現状である。

 Food Research International
August 2009, Volume 42, Issue 7, Pages 885-891
“Fundamental studies on the reduction of salt on dough and bread characteristics”
Authors: E.J. Lynch, F. Dal Bello, E.M. Sheehan, K.D. Cashman, E.K. Arendt

0 件のコメント:

コメントを投稿